【東中野・丸松】並びを作る連日満員のもつ焼きの名店に入るコツ

もつ焼き丸松のアイキャッチ

居酒屋に人気のラーメン屋ごとく人が並んでいる光景はちょっと異様かもしれないけど、この東中野のもつ焼きの名店には人が並ぶ。

『もつ焼き』とは、串に肉がぶっ刺さっているあれっす。

これ↓

豚(やきとん)や鳥(焼き鳥)の内臓や肉を串焼きでいただくお店です。

目次

丸松(まるまつ)とは?

東京の野方に本店を構える伝説のもつ焼き店「秋元屋」。

その秋元屋の店長として長年修行を積んだ松浦氏(通称まっちゃん)が独立して2017年に東中野にオープンしたもつ焼き屋。

オープン当初から大繁盛で常に満席。筆者は当時、秋元屋さんを知らなかったため、東中野になんだがすごい人気のお店が出来たなぁくらいの感じだったが…前情報無しにとりあえず行ってみた時の衝撃は今でも忘れられない。

正直、丸松と出会ってからはこれ系の他のお店には行けなくなってしまった感がある。

噂によると、開業準備の際には店舗がなかなか見つからず、京王線の桜上水が候補地としてあがっていたんだそう。いやぁ、ほんと東中野にやってきてくれてよかったっす。

丸松が桜上水でオープンしていたら、おそらく存在すら知らなかっただろうし、一生行くことはなかったかもしれない。ゾッとするわ。

ちなみに丸松の読み方は「まるまつ」です。TOKIOの松岡さんがロケで通り掛かった際に「まるしょう」と読み違えていたなんて話をどこかで聞いたので一応触れておきます。

駅チカ徒歩1分

東中野西口改札を出て左にある階段をおりると、目線の先に十字路がでてくる(上の写真)。この十字路を左に曲がるとすぐに丸松に到着。

目印は「あかちょうちん」と店前の椅子に座って並んでいるお客さんたち(並んでいない時もある)。こちらは開店前の様子。

お店の雰囲気が良い

安くて美味い、コスパの良いお店はそう珍しくないけど丸松は別格。12席のカウンターと4人席のテーブル1つのこじんまりとした小さなお店だが、お店の雰囲気がとにかく良い。

良い空気の場所には良い空気のお客さんも集まる。店主の親切且つ愛嬌のある接客と、気持ちよく飲んでいるお客さん達が最高に良い空間を作り上げている。

食べ物が旨いのは勿論だけど、お店の雰囲気の良さが最大のトッピングではないだろうか。何にしてもこんなに美味しくて居心地の良い空間を他には知りません。

接客が気持ち良い

やきとん屋というと、いささかオラオラ系で態度が悪い店が多く、繁盛店で忙しいほどその傾向が強まる。

赤ちょうちん系のリーズナブルなお店で接客の良さを求めているわけではないけど…

悪いより良いほうが気持ちが良く飲めるのは間違いない。

丸松は常時満席のような状態で並びを作るお店だから忙しいはず。けど、丁寧で気持ちの良い接客をしてくれるお店なので本当に稀だとおもう。

また、こうしたお店は常連さんとの身内感を出してしまいがちだが、丸松は常連さんを贔屓することもなく、すべてお客さんに平等に接しているのも好印象。

混んでいてカウンター内は忙しなくても、店内には暖かい空気が漂っている。それだからお客さん達ものんびり穏やかに気持ちよく酔える。

店内が狭いこともあり、一見さんだと少々見た目に圧を感じるかもしれないが、実は入りやすいし居づらさもないお店なので、女性の1人客も多かったりする。

ちなみに歩くのがやっとな爺さんや物忘れがはじまったような爺さんも飲みに来たりする。

お酒っていいよね。

丸松のメニュー

焼き物(豚、鳥、野菜)から一品料理まで、何を食べてもだいたい旨い。ホワイトボードのラインナップにも都度変動があるため、客を飽きさせない。

はじめて丸松に訪れる人におすすめしたいメニューは、スタンダードな焼き物についてはどれも旨いけど特筆するなら「れば」、変わり種では「肉巻きトマト」、「しょうが肉巻き」、「焼き味噌こんにゃく」、野菜焼きの「玉ねぎ」あたりがおすすめ。

一品料理なら「もつ煮」、「ゆでたん」、「もつカレー」この辺りが鉄板ではないだろうか。初めて連れて行く人にこの辺りを食べさせると、十中八九「うまい!」と感動してくれる。

焼き物

税込み価格です

丸松の焼き物の基本的な味付けは3種に分かれていて「味噌だれ」「タレ(醤油)」「塩」となっている。

また、「やきとん屋」だけど、焼き鳥や野菜焼きのメニューやサイドメニューも豊富。

かしら

かしら:170円

やきとんの定番ともいえるかしら。

かしらあぶら

かしらあぶら:170円

コリコリしていて香ばしくて最高です。

はらみ

はらみ:170円

どの味付けでも旨いけど、個人的には「わさび」でいただくのが好き。これは醤油だけど。

なんこつ

なんこつ:170円

なんこつは行けば必ず注文する1本かも。とにかく熱々の内に食べてほしい。

たん

たん:170円

焼き具合が最高のタン塩。中が少しレアになっている。

たんした

たんした:170円

コリコリした食感のタンとは異なり、モサっとした柔らかい食感のたんした。れば

はつ

はつ:170

丸松の串焼き名物「れば」に近い感じの食感。

はつもと

はつもと:170円

これほんとに「はつもと」か?

間違えていたらすみません…。

れば

もつ焼き丸松のレバー
れば:170円

『こんな美味しいレバーは食べたことない』という感想をきっと100回以上は聞いてる。

レバの味付けは基本塩で出てくるが、タレや味噌もとても美味しい。

ちれ・てっぽう

ちれとてっぽう:各170円

手前がちれ(脾臓)で、間に挟まっているアブラが旨い。奥はてっぽう、味噌でいただくことをおすすめする。

がつ

がつ:170円

ガツはちょっとモッサリした感じのある部位だけど、シンプルに旨い。

しろ

もつ焼き丸松のしろ
しろ:170円

豚の「大腸」。少し臭みがあるけど焦げ目がカリカリしてて美味しい。

ひら・しろころ

ひらとしろころ:各170円

手前がひらで奥がしろころ。しろころは少し臭みがあるけど癖になる。

こぶくろ

こぶくろ:170円

コリコリした食感であっさりした感じ。

つくね

つくね
生ピーマンつくね:430円

ピリっとスパイスが効いていて食感がコリコリしててナイス。ピーマンやパクチーや月見(卵の黄身)などの数パターンあり。

※通常のつくね(280円)と月見つくね(380円)といったバリエーションがあります。

ウィンナー

ウィンナー:170円

やきとん屋でそんな食べるのかよって人もいるけど、なんだかんだで旨い。

しろれば

とりれば:時価

常にあるものではないレアアイテム。あったら注文するべし。

とりはつ

とりはつ:170円

とりはつもしろればと同じくレアアイテムなので、あったら注文しておきたい一品。

せせり

せせり:170円

ジューシーで肉々しい感じがとても美味しいです。

せぎも

もつ焼き丸松のせぎも
せぎも:時価

鳥のせぎもは希少部位のため、常時出ているメニューではないけどある時は必ず注文する。

上たん:時価

上タンが出現するのは希少なので、あればこちらも必ず注文する一品。ネギがどっさりとショウガが添えてあるのが嬉しい。

はんぺんチーズ焼き

はんぺんチーズ焼き:280円

はんぺんチーズ焼き。はんぺんの中にチーズが挟まれている変わり種。

しょうが肉巻き

しょうが肉巻き:250円

しょうが肉巻き。ジューシーで柔らかな肉の旨みと、ピリッとした生姜の風味が絶妙に絡み合う一品。カリっとした生姜の食感がたまりません。

肉巻きトマト

肉巻きトマト:250円

そのまま食べても美味しいが、一味をぶっかけまくったり、タバスコをかけて食べるのが個人的には好き。

ニンニクの芽

もつ焼き丸松のにんにくの芽
にんにくの芽:200円

丸松は野菜焼きも美味しい。

ハムステーキ

定番メニューではないもののよく見かけるハムステーキ。コショウが効いていておいしい。

一品料理(サイドメニュー)

丸松はサイドメニューにもキラーコンテンツが多い。

ゆでたん

ゆでたん:580円

ゆず湖沼、からし、わさびの3種から選ぶ絶品のゆでたん。ほろほろでほっぺたが落ちるので気を付けましょう。

これを食べさせて「うまい!」と言わなかった人はいまのところいません。

がつ酢

がつ酢:350円

茹でたがつをポン酢で和えた1品。

青のり

青のり:280円

ポン酢とわさびでいただく青のり。これをチビチビやりながらの一杯が最高です。

みょうがきゅうり

季節もののみょうがきゅうり。きゅうりの浅漬けとみょうがあっさりしてて美味しいです。

うす切ミミガー和え

うす切ミミガー和え:500円

あまり注文してる人を見かけない気もするけど、個人的にはすごく好きです。ポッカレモンをぶっかけていただきます。

もつカレー

もつ焼き丸松のもつカレー
もつカレー(パン):580円

そこら辺のカレー専門店のカレーより断然美味しい気がする。パン以外にもライス(700円)をチョイスすることも可能。

小サイズの「ちょこっとカレー」(250円)も人気。

カレー春雨

カレー春雨:530円

いやぁよくこんなの考えたなっていうパクチーどっさりのカレー春雨。パクチーが苦手な人は無しにしてもらえます。

ラーメンとはまた違うけど、〆に麺ぽいもの食べたな~という欲望を叶えてくれる一品です。

オニオンスライス

オニオンスライス

オニオンスライス。定番メニューではなく季節もの。

軟骨スライス

なんこつスライス

軟骨スライス。湖沼の利いた味付けとコリコリした軟骨の食感が良いです。

チーズ

チーズ:380円

こんな一品もあったりします。

谷中しょうが

デフォルトのメニューではなく完全に季節ものですが。こうした変わり種が頻繁にあるのが嬉しい。

みずなす

こちらも定番メニューではなく季節もの。

煮大根(肉みそ和え)

もつ焼き丸松の煮大根
煮大根の肉みそ和え

冬限定メニューの煮大根。大きな大根の上に肉みそが乗っていて、これがまた旨い。このメニューが出てくると冬が来たな~と感じる。

おでん三種

こちらも冬限定のメニューのおでん。おでんは十種類くらいある中から3品を選ぶ形。これは「つみれ」、「しらたき(マロニーだったかも)」、がんも。

おでん三種

こちらは「大根」、「ちくわ」、「厚揚げ」。どれも味が染み込みまくってて本当に美味しい。

ドリンク

税込み価格です

お酒も幅広く揃っています。日本酒は都度おすすめの銘柄が貼りだされています。丸松はとくにかく焼酎「なか」が濃く、ホッピー1本で3杯はいけてしまう。

ホッピー

ホッピー黒セット:570円

丸松はとくにかく焼酎「なか」が濃く、写真を見ての通り、なかが半分入った状態で提供される。店主に聞くところによると、なかは100mlもぶち込んでいるらしい。

そりゃ濃いわ。ホッピー1本で3杯はいけてしまう。そしてそれで充分酔っぱらう。

シャリキンレモン

シャリキンレモン:500円

夏の時期に嬉しいシャリキンレモン。キンキンのジョッキで提供され、なか(焼酎)がシャリ(シャーベット状)になっている。

シャリレモはジョッキにレモンサワーをまるまるぶち込む形です。実はこのレモンサワーはホッピーブランドなんですよね。

梅干しサワー

梅干しサワー:630円

シソと梅干しが2つはいった梅干しサワー。梅だけ食べてもおいしいので、シソと梅干しを引きずり出してチビチビやるのも良いです。

混んでる丸松に入るコツ

丸松は基本混んでいて満席で入れないことは珍しくない。なので、「行ってもどうせ入れない」と思われている店でもある。

実際そうだし、どうせ入れないだろうけどタイミングよく入れたらラッキー!くらいの気持で、待つことも覚悟で行くなら良いが、一か八かで行ってみて入れないとかなり落胆するのであまりおすすめしない。

1人ならすんなり入れることはよくあるが、2~3名で行く場合は大抵厳しいと思っておきましょう。

ただ、丸松に入れなくても東中野には魅力的な良いお店がたくさんあるので、ダメだったら東中野の他の飲み屋さんを楽しんでほしいところ。

住もうよ!東中野

テーブルのみ予約可

丸松には4人席のテーブルがあり、そのテーブル席だけは3名~で予約することができる。余談としてテーブル席は串は3本からの注文となる。

また、カウンターの予約は不可となっている。

予約なしでも開店早々行けばさすがには入れるだろうと高を括っていると、開店5分前とかに到着してもすでに長蛇の開店待ちのお客さん達が並んでいる光景も珍しくないので注意が必要です。

カウンターも半予約的なルールがある

カウンターは予約はできないものの、口開けに限り早めにお店に行けば席を確保しておくことができる。

昼過ぎ~くらいで早めに行って名前を伝えておけば、店前で開店までずっと待ち続けることなく開店5分前に再度に店前にいけば良し。名前を呼ばれた順に入ることができる。

以前は、満席時でも電話番号を伝えておくと、席が空いた際に電話して呼んでくれるシステムもあったが、あまりにもバックレるお客さんが多くて廃止に。

お店にも他のお客さんにも迷惑になるので約束は守ってほしいものです。

こちらの口開けに限り先着メモ書きシステムも、稀に時間通りに来なかったりバックレるお客さんがいる様子なのでそういうお客さんが増えていくようだとこのルールも無くなってしまいそうなので、気を付けたいところです。

節目の時間帯を狙う

混雑時は2時間の時間制限を設けているのため、2時間ごとの節目を狙うと比較的入りやすい。丸松は15時オープンなので以下の時間の少し前に行くことをおすすめする。

  • 15時(口開け)
  • 17時前
  • 19時前

変なタイミングに行ってしまうと、外の椅子で「1時間ほど」待ったりすることもあるので注意が必要。

それと、実はL時カウンターの真ん中から奥の席がポツンと空いていることがあったりするけど、外から見た感じで満席に見えているのか、お店の前まで来て様子を伺って引き返していくお客さんが少なくない。

満席時には店の入り口に満席の札が出るけど、タイミングで返し忘れてたりする可能性があるし、とにかく店に足を踏み入れて「入れます?」と聞くのが良いでしょう。

逆も然りで、満席の札が出ていないから席の準備が済んだら入れるかな?と並んだら実はガッツリ満席でしばらく待つことになるってパターンもあるので、いずれにしても聞いてみるのが良いかと。

丸松のルール

東中野 丸松

暗黙の了解的に、いくつかお店のルールがあるので紹介しておきます。

口開け(開店時)に限り席の確保ができる

上述していることですが、丸松は開店の15時~のみカウンター席を確保しておくことができます。とはいっても事前に電話して予約ができるということではなく、開店前の時間帯(お昼時くらい~)にお店に立ち寄り「名前と人数」を伝えておくことで席を確保できます。

席を確保したら開店5分前くらいにはお店の前にいるようにしましょう。いうまでもありませんがとんずら厳禁です。

この確保で口開けが満席になってしまうこともあるので、開店15分前くらいに行けば余裕で入れるっしょ!大丈夫っしょ!とタカをくくっていると入れないこともあるので注意です。

また、15時の開店待ちで大勢の人が店前に並ぶことになりますが、この時に隣の営業中の美容室の前に被らないように注意しましょう。

美容室と反対サイドの中華料理屋さんは口開けの時間はまだ営業していないので、口開け時に限りそちら側に並びましょう。

ただ、中華料理屋さんが営業開始する17時以降に中華料理屋さんの前に並ぶと丸松に対するクレームに繋がるのでこれも注意してください。

混雑時は2時間制

この記事のタイトルにもある通り、並びを作るほどの人気店なので混雑時は2時間制となっています。

あれ?ディズニーランドかな?くらい並んでしまうこともあるので、美味しすぎて楽しすぎていつまでも居たい気持ちになってしまうかもしれませんが、心得ておきましょう。

二軒目使いはNG

あまり周知されていませんが、丸松は入店前に飲んで来ているお客さんはお断りです。酔った様子で来店すると、入店前に『お酒飲んできてますか?』と確認されます。

実際に入店を断られているお客さんをよく目にするので、二軒目使いなどで立ち寄らないよう注意してください。

店内での待ち合わせはNG

複数で訪れる際には誰かが遅れてしまうなんてことはよくありますが、丸松は店内での待ち合わせは基本NGなので全員揃ってからの入店となります。

なので、せっかく並んで自分たちの番になっても来ていない人がいると入れないので注意です。タイミング的に空いている時であれば大丈夫な時もありますが。

また、事前に予約しているテーブル席であれば多少誰かが遅れてもという感じですが、いずれにしても時間は守るようにしましょう。

まずは飲み物から

これは丸松に限らずほとんどのやきとん・もつ焼き屋さんがそうだとおもいますが、オーダーはまず飲み物から。入店して着席すると『お飲み物は?』と聞かれるので、ドリンクをオーダーしてからテーブルに置かれているメモ用紙に食べ物のオーダーを書きましょう。

追加の注文からは口頭でのオーダーで大丈夫です。が、どうみても忙しいときはタイミングを見計らいましょう。

日曜休みの日がある

丸松の定休日は月曜日ですが、月の最後の日曜日もお休みなのでうっかりいかないよう注意しましょう。

ただ、月の最後の日曜でも営業している時があるため、丸松公式のXを随時確認することをおすすめいたします。

連休や年末年始の情報もXの方で配信されるのでチェックしてみてください。

飲み過ぎに注意

これはルールではなく気をつけておきたいことですが、丸松は焼酎の「なか」が濃いです。

はじめて連れて行った人は大抵ベロッベロになりますし、一見さんでなくとも飲み過ぎて帰り際に倒れてしまう人もこれまでに何度が見かけています。

ホッピーやサワー系を飲むのであればそれを意識しておけば帰りに大変なことにならないので、心得ておくのが良いでしょう!

お店情報

  • 住所 東京都中野区東中野1丁目56-4 第一ビル 1-D
  • アクセス JR東中野駅西口改札を出てから左側の階段を下りてすぐある交差点を左
  • 電話番号 03-5338-4039
  • 定休日 月曜
  • 営業時間 平日15:00~23:00 祝日15:00~22:00
  • 平均予算 2,000円~3,500円
  • 予約の可否 テーブル(4人席のみ)予約可能
  • 公式サイト https://twitter.com/marumatsu324
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