目立った事件やトラブルがほぼ起こらない、都心の静かな街代表とも言って良い東中野で今、SNSを騒がせ注目されているお店があることをご存じでしょうか。
口コミは荒れに荒れまくり、中国人インフルエンサーが激怒して押し寄せ、警察沙汰にまで発展している話題の『中華 西太后』さんを紹介します。
駅チカ徒歩1分圏内の老舗の町中華料理店
西太后(せいたいごう)は東中野駅から徒歩1分ほどの距離にある、超好立地の町中華屋さん。
30年以上の歴史を持つ老舗であり、お笑い芸人の「ナイツ」さんや、南海キャンディーズの「山ちゃん」が訪れていたことでも知られています。
『中国人入店禁止』の貼り紙をしていたことから端を発し、嫌がらせの電話や口コミ、中国人インフルエンサー等に連日店舗まで来られるなどの迷惑行為を受け、警察が出動する騒ぎになっていたようです。
お店のマスターは警察から、身の危険があるからとお店に貼りだしていた『中国人入店禁止』の張り紙をはがすか、お店を休むように言及されたそうです。
元区議会議員の『松丸まこと』さんが応援に訪れるなど、お店のマスターを支援する声も非常に多いようです。
ちなみに、この西太后さんからもう少し道を下っていくと『丸松』という東中野のもつ焼きの名店があるのですが、セイタイゴウに訪問し記念撮影していた『松丸』さんと、すぐそこにある『丸松』とで筆者はなんだかワケがわからないけど妙な縁を感じられずにはいられませんでした。
話が剃れてしまいましたが、今現在は問題の貼り紙は剥がされているようで、ひとまずお店は落ち着きを取り戻している様子です。
しかし、12月15日には詐欺やマルチ商法などの悪質ビシネス撲滅をテーマとした人気Youtuberの「新宿109 KENZO」氏が今回の騒動を聞きつけて参戦した模様。
人気ユーチューバーのKENZOさんが取り上げたことで、まだまだいろんな意味で盛り上がってしまいそうな西太后ですが、料理は美味しいと評判ですし嫌がらせでないお客さんが増えてくれるのは嬉しいことですね。
番外編的な動きもあるようです。
筆者はかれこれ東中野に10年近く住んでいるのですが、東中野の街中でこんな大声を張り上げている人は見たことないかもしれません。
パフォーマンスの一環なのか、なかなかの迫力ですね。
中国人入店禁止の理由
風の噂によると(あくまで風の噂レベルですが)、奥様がご病気で体が弱っていることもあり、現在中国で流行しているマイコプラズマ(肺炎の病気)対策として『中国人入店禁止』という方針を取ったのだそうです。
中国人が嫌いだからといったヘイト的な思想や、差別的な感情からではないようです。
現在は「中国人入店禁止」の張り紙は剥がされていますが、お店の支援者からのアドバイスにより「習近平」さんと「くまのプーさん」のコラージュ画像と、「香港独立」を主張する張り紙をしたところ、お店に嫌がらせをしていた中国人インフルエンサーの動画が中国側でBAN(削除)されてしまったという情報が流れています。
まさしく頭脳プレー。
政治的な意味あいがあっての対策のようですが、実は左側に写っている何かの競技の写真に「8964」と番号が書かれているのです。政治的にはこちらの方が強烈なインパクトがあるとSNS上では話題になっているようです。
中国共産党圏では検索できない1989年6月4日に起こった民主化運動を想起させるワードがあったり画像として映っていると政治的なフィルターにひっかかってしまうグレーゾーンが中国には存在しているようです。
炎上の結果バズった西太后
『中国人入店禁止』の張り紙により連日迷惑行為を受けることとなったセイタイゴウさんでしたが、SNS上で話題となり結果として「みんなで応援しよう」という流れになり、12月16日(土曜)のお昼時はこんなにも長蛇の列を作っていました。
話題の観光スポット的な盛り上がりを感じました。
こんなに人が並んでいる西太后に驚いたご近所さんが、「一体何があったんですか」と声を掛けてくるほどの大繁盛。ランチに訪れるお客さんが多すぎたのか、営業中の看板が『準備中』になってしまい想定外の混雑にお店は少々パニくっていた様子です。
上記のように、『営業中』か『準備中』かのプレートは並んでいる最後尾のお客さんに受け継がれていく斬新なスタイルです。
お店のドアには「一人で営業しているので食事の提供まで時間がかかってしまう」旨や閉店前時間前に準備中や閉店になる可能性があるとの張り紙がありました。
西太后のメニュー
お店自慢のおすすめはメニュー
中国製加工野菜や食材は使用していないようです。中国生産だから云々ではなく、国産にこだわるのは素晴らしいことですね。
西太后へのアクセス
JR総武本線の東中野駅西口改札を出てからまっすぐ歩きます。
駅前のロータリーに出たら左進みます。
進むとすぐに左側に階段が出現するので、この階段を下ります。
すでに右上の奥に「西太后」さんのお店の裏側の看板が見えていますね。
階段をおりると出現する細い路地を右の方へとすすみます。
「西太后」のお店裏側の看板が見えているので、お店はもうすぐそこです。
感想
2023年12月中旬すぎに西太后のランチ時間にお店を利用しました。外に2人ほど並んでいましたが、店主さん一人で切り盛りしているお店になりますので席について食事するまでだいたい40分くらいといった感じです。
今回注文したメニューは
・五目あんかけやきそば 1,050円
・なす味噌定食 1,060円
です。国産野菜の餃子も気になって頼もうとしましたが、現在はお忙しい関係で一品料理を出していないようです。
お店一押しメニューの一つ、五目あんかけやきそばは大きくカットされた炒めた野菜に中華あんがかかっているので食べやすく、豚肉や海老、うずらの卵との相性がいいので食感のある麺とともに様々な味を楽しめる一品です。
おすすめメニューに取り上げられていたなす味噌定食は、なす味噌炒めのほかにご飯、わかめスープ、おしんこがついてくるなかなか豪華なメニューです。甘辛く味付けされた茄子はよく味がしみ込んでいてご飯が進みます。国産野菜を使っているので、この価格で食べてもいいのかと思うほど美味でした。
二品とも食材にこだわっているのでお店の外観は町中華のようですが、実際に食べてみると高級中華の味を良心価格で提供してくれるお店、といった感じです。
ビールもしっかり冷えたジョッキで出してくれます。
ちなみに新宿109KENZOさんと共に応援に駆け付けていた元自衛官ユーチューバー『令和タケちゃん』からおすすめされたのは“エビチャーハン”でした。
お店情報
- 住所 東京都中野区東中野1丁目58−8 タキカワ東中野ビル
- アクセス 東中野駅から徒歩1分
- 電話番号 03-3367-3571(※現在停止中)
- 定休日 日曜
- 営業時間 11:30~14:30/17:00~21:30[祝] 11:30~14:30
- 平均予算 1,000円~
- 決済方法 現金
- 予約の可否 可
- 喫煙の可否 全席禁煙
『中国人入店禁止』といった触れ込みだといささかセンセーショナルに感じてしまいますが、東中野の地元民からも長く愛されている『西太后』。店内には南海キャンディーズ・山ちゃんのサインがあるなど多くの芸能人の方が訪れた歴史を感じさせてくれます。
この機会に皆さんも食べにいってみてはいかがでしょうか。
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