東中野エリアにあるタイ料理屋さん、「ロムアロイ」に行ってきましたので実食レポートいたします。
完全予約制のお店なので、初めての人にもわかりやすく予約方法を記載しています。また、コースによってどのような料理を頼めるのか、二人で行く場合はどうすればいいのか、テイクアウトの方法などについても併せてご紹介します。
食べ慣れたタイ料理は出てこない個性際立つママさんのワンマン店舗
ロムアロイは、JR東中野駅西口の改札を出て、線路の南側方面に出て大久保方面に歩くとだいたい駅から徒歩2.3分の場所にあります。お店の目印はロムアロイ、と書かれている白い看板です。今は夜の営業のみですが、お店のドアや窓に装飾が特にあるわけではなく、店内の明かりも外から見た感じでは木々によってほのかに灯って見えるので初めて行く方はうっかり通り過ぎてしまうかもしれません。夜間でもロムアロイの白い看板は光っているのでそれを目印にしてください。
店内はカウンター席のみで最大12人ほどが座れるようになっています。予約の状況に応じて席数を分けてくれるのでゆったり座れます。
営業時間は、18時から21時で日曜日が定休日です。
タイ出身のママさんが一人で切り盛りしているお店で、タイから取り寄せるなどして仕入れているハーブ(香草)をたっぷりと使ったタイ料理が名物です。予算以上のボリュームの料理を提供してくれるので行き慣れている人はお腹を空かせていったり持ち帰り用の保存容器を持参しているようです。
オープン当初は予約なしでも入れるお店でしたが、2020年以降のコロナ対策をする時代になってからは完全予約制で営業しています。次の項目でロムアロイの予約方法を極力わかりやすく説明いたします。
メニュー・予約方法
ロムアロイのメニューは、現在完全予約制およびコースのみとなっています。
コースは3種類あり、3,800円(料理3品、1週間以内の予約に限る)、7,500円(リクエストできる料理3品+生春巻き)、10,000円(リクエストできる料理4品+生春巻き)の3つのコースから予約できます。
予約できる人数は3人からで、リクエストしたメニューにかかわる食材を調達して料理を提供してくれる関係上キャンセルや人数の変更をする場合は1週間前までにする必要があります。
また、3,800円のコースのみ、1週間以内の日付での予約ができ、この場合は2人でも予約が可能です。このコースのみリクエスト(食べたいタイ料理のメニューを事前に選んでおく)ができませんので何が出てくるかはその日のお楽しみです。また1週間以内の予約なので空いている日があるかは問い合わせてみるまでわかりません。
アルコールに関してはビール以外の持ち込み自由(持ち込み料金はかかります)なのでお店についてからいったんお酒を買いに外にでるということも可能です。
予約の仕方ですが、お店の電話番号が公開されていますが、ママさんは日本語が少し苦手のようなので初めての予約の場合は特にメールで対応したほうがやりやすいようです。ロムアロイの携帯番号にSMSでメールを送り、予約人数、予約するコース、日時を伝えると対応してくれます。日にちや食べたいメニュー(リクエスト)などの話がまとまったら実際に行く日より前にお店に行くか振込で前金を渡します(仕入れのため)。
以前はこのような予約方法ではなかったようですが、コロナウイルスの蔓延が拡大した時期に予約制にした際、簡単にキャンセルしてくる一部のお客さんがかなり多く、食材を無駄にしてしまうことが多かったようなので現在のコース、予約制を採用しているとのことです。
アレルギーや苦手な食材(特にパクチーなどの香草)がある際は予約時に伝えておくといいでしょう。
ロムアロイでは、テイクアウトも行っており、こちらは前日までに予約すれば一人分から注文できます。テイクアウトの内容は日替わりで変わるので選んで頼むということではなく、ママさんが作ったその日の料理の中からテイクアウトメニューが選ばれます。いわゆるおまかせです。テイクアウトは一人分1,500円です。
感想
今回、ロムアロイで7,500円のコースを注文しました。人数は3名なので画像で出てくる料理は3人分になります。
どんな料理を食べたい?とのリクエストを予約時に頂いたので
・トムヤムクン
・ガイヤーン
・焼きそば(パッタイ)
の3つでリクエストしました。これに生春巻きが付きます。
トムヤムクンは、豪快なパクチーと大きなぷりぷりのエビが一人あたり2尾(合計で6尾)入っており、まずはエビから食べてねと言われたので口にすると、弾力のあるエビと香草の香りが口に広がり旨さが広がっていきます。改めてスープを口にすると、「うちの料理は香草をたくさん使うからね」と言われていた通り、生のハーブだから感じられるさわやかで新鮮な香りとスープの酸味、辛さがバランスを伴ってママさんの料理が美味しさを運んでくれます。
生春巻きは、お店オリジナルといった感じで中身の具材の主役はフレッシュハーブです。エビやチキンが入っていることが多い生春巻きですが、ロムアロイの生春巻きはフレッシュハーブをこれでもかと詰め込んでくれたものになります。特製のチリソースとの相性も良く、生のハーブをダイレクトに食べることができている、と感じるひと時でした。
ガイヤーンは、タイ風の焼き鳥と言われることもありますが、ロムアロイのガイヤーンは見た目にもインパクトがあり、ここでしか食べられないという存在感もあります。にんにくをかなり感じる味付けですが過度な調味料を使っているわけではないので(特に塩)、素材そのもののうま味を感じられる一品でした。どの料理にも基本的に香草を使えるものをふんだんに使ってくれているのでガイヤーンにもハーブの風味がまじりあって食べ応えがあります。お皿の下のほうにあるのはパクチーの根っこを揚げたものでこれもまた美味でお酒のつまみになりました。
焼きそばにもぷりぷりのエビが豪快に盛られています。もちもちのライスヌードルと干しエビや卵、ハーブやナッツが複雑なうま味を口の中で提供してくれます。今日食べた中では一番、日本で食べられる馴染みのあるタイ料理の味に近いものでした。
全体的にタイ料理と一言でいうよりも、贅沢に希少なフレッシュハーブを採算度外視で盛り込んでくれる個性の強い料理、といった印象です。ロムアロイのタイ料理を食べると、日本で流行しているタイ料理の味つけがなぜああなっているのかを感じることもできますし、高価なハーブを使ってタイ料理を作ってもらうとこうなるという驚きも感じることができるお店でした。
お店情報
- 住所 中野区東中野1-55-5
- アクセス JR東中野駅西口から徒歩2分
- 電話番号 080-6752-7151
- 定休日 日曜日・予約制につき不定休
- 営業時間 18:00~21:00
- 平均予算 テイクアウト 1,500円~ コース 7,500円~
- 決済方法 現金
- 予約の可否 予約可能
- 喫煙の可否 全席喫煙可
本場のタイ料理の中でも、ママさんの個性が際立つタイのハーブをふんだんに使った品々が繰り出されるお店です。ボリューム満点なのでお昼ごはんは食べずに臨むお客さんも多いようですよ。
コメント